みなさんは、洗濯機を使用する際の水の量、気にされたことはあるでしょうか?
全自動洗濯機ならば、洗濯物の量に併せて洗濯機が適切な水の量を決めてくれています。
また、手動を選べば、好きなように水の量を調整できるので節水したり、反対に増量してすすぎをしっかりしたりということもできます。
ここでは、自動で水の量を決めてもらうパターンでたくさんの洗濯物を入れているにも関わらず、水の量が少ない場合、その表示を信用してもいいものか、その原因や洗濯機の仕組みも踏まえてお話致します。
洗濯機の水量表示がおかしい、たくさん入れても少量の水?
そもそも、水の量は何で決まっているのでしょうか?
洗濯物の量、と言えばそうなのですが、正確に言うと、「重さ」なんです。
従って、洗濯槽いっぱいに入っているように見えても、素材の性質上、面積はあるけど重さはない場合、水の量は少なくなる可能性もあります。
重さによって水の量は決まりますが、それは比例的に増えるわけではなく、重くなればなるほど、水の量の増量比率は下がります。曲線的に増えるのです。
なので、「こんなにいっぱい入れたのに水の増え方が少なくない?」と思うこともあるかもしれません。
では、本題の洗濯物の量に対して明らかに水の量が少ない場合の原因を見ていきましょう。
水の量が少ない原因は?
まず考えられるのは、洗濯機の故障です。
洗濯物の重さによって水の量を決めていますがその重さを測るためのセンサーが故障している場合、適切な水の量を決められなくなります。
その他、実際に故障していないのに少ないと感じる要因として考えられるのは面積は大きいが軽いものを多く入れている、もしくはドラム式洗濯機の場合は見た目より少ない水の量で洗濯できるため少ないと感じやすいということもあるかもしれません。
洗濯物の量のわりに水の量が少ないと、汚れが十分に落ちなかったり、色移りの問題なども出てくるため、水の量が気になるようであれば、メーカーに問い合わせしてみましょう。
また、手動で水の量を調整して対応するのも手です。
ちなみに、適切な水の量の目安は、縦型洗濯機の場合、洗濯物1㎏に対し10Lドラム式の場合、おおよそ1㎏に対し7~9Lドラム式は機種によって水の量に差があるようですね。
洗濯物の量は7割に
洗濯効率が一番良い洗濯物の量は、洗濯槽の7~8割程度と言われています。
一気に大量の洗いものをしたくもなりますが、汚れをしっかり落とすためには、何回かに分けて洗濯する方が良さそうですね。
縦型とドラム式、洗う仕組みと水量の違い
さて、ここでは縦型とドラム式の違いについて水の量にも着目しながらお話していきます。
まず、縦型ですが、洗い方は「かくはん洗い」という方法で洗濯物同士をこすり合わせて洗っています。
従って、頑固な汚れも落ちやすいという利点があります。
しかし、水の量に関して言うと、洗濯槽に入れた洗濯物全てを完全に水没させなければならないので、多量の水が必要となります。
一方ドラム式ですが、「たたき洗い」 という方法で、洗濯槽下面に溜めた水に対し衣類を持ち上げてから落とす(たたきつける)といった洗い方です。
水の量に関して言えば、下面に水を溜めるだけでいいので縦型に比べて少ない水の量で済み、節水が利点と言えます。
しかし、洗浄力は縦型より低いので、頑固な汚れは落ちにくく、予洗いなどの必要性もありそうですね。
まとめ
洗濯機の水の量についてお話してきました。
洗濯物の量によって水の量は決まるので、見た目の多さより実際は軽くて水の量が少ないということもあるかもしれませんが、気になる場合は手動で調整したり、一度問い合わせするのもいいかもしれません。
また、ドラム式では思っているより少ない量で洗濯できるので、洗濯後の効果と併せて判断して調整していくのもいいのではないかと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。