オキシドールとエタノールはどう使い分ける?違いやおどろきの使い方を紹介!

消毒薬としてよく使われるオキシドールとエタノール。

一般的にオキシドールは傷の洗浄や口腔内の洗浄に使われることが多く、エタノールは手指消毒や医療器具の消毒に使われます。

一見すると似ていますが、オキシドールとエタノールは主成分が異なるため使い方も違うんです。

今回はオキシドールとエタノールの違いや使い方について、詳しくお話ししていきたいと思います。

目次

オキシドールとエタノールの違い

オキシドールとエタノールは異なる成分からできています。

それぞれ見ていきましょう。

オキシドール

オキシドールは主に過酸化水素水から作られています。

過酸化水素水は誤って皮膚についてしまうと、傷みながら白斑や発赤をおこしてしまう劇物です。

そのため薬局では、過酸化水素水の濃度を水溶液で3%に薄めたものをオキシドールとして販売しています。

エタノール

エタノールはアルコールが主な成分です。

「消毒用エタノール」と「無水エタノール」の2種類が販売されています。

無水エタノールは消毒用エタノールよりも殺菌効果が少なく、キーボードなどの精密機器やキッチンの汚れ落としに使うことが多いです。

エタノールとアルコールは違う?

エタノールはアルコールの一種、つまりエタノールを含むアルコール類のことを「アルコール」と言います。

アルコールの中のエタノールという種類、と言うと分かりやすいでしょうか。

アルコールはエタノールとメタノールの2種類に大別されます。

メタノールは主に燃料として使われるそうです。

お酒に入っている成分のことをよく「アルコール」と言いますが、正しくはアルコールの中の「メタノール」という成分と言うべきでしょう。

使い分けを簡単に解説

基本的に人体の殺菌や洗浄をする際に使うのがオキシドール、お掃除で台所周辺やお風呂などの殺菌・消毒に使うのがエタノールです。

オキシドールは傷口の洗浄や口腔内の洗浄に使われることが多く、エタノールは医療器具の消毒や手指消毒で使われているのをよく目にしますね!

オキシドールとエタノールは似てはいますが、主成分が異なることで効果的な使い方も変わります。

違いを把握したうえで適切に使っていきたいですね。

オキシドールの使い道

 消毒液に

傷口や口腔内の消毒に使うことで細菌を除去することができます。

口腔内の消毒をする際はオキシドールを10倍くらいに薄めて使ってください。

またうがいをするときに誤って飲まないようにしましょう。

長い間消毒を続けると口腔内の皮膚が弱くなってしまうこともあるようなので、気を付けるようにしてくださいね。

オキシドールで髪やムダ毛を脱色

霧吹きに適量の水で薄めたオキシドールを入れてください。

脱色したい部分にまんべんなく吹きかけ、20分~30分ほど放置します。

その後ドライヤーをかけて、当日中にシャンプーとコンディショナーで洗ってください。

髪質にもよりますが、この方法でかなり茶色になるそうです。

ですが、注意しなければならないこともあります。

オキシドールは劇物と言われている通り、使い方を間違えると危険です。

特に皮膚が弱い人はオキシドールで脱色する際に皮がむけてしまったり、荒れてしまうことがないとは言い切れません。

細心の注意をはらって、自己責任で行うようにしましょう。

オキシドールで歯を白く?溶けるの?

歯を白くするために行うホワイトニングには、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの2種類があります。

結論から言えば、歯が溶けることはありません。

ただ皮膚が弱い方は、薬剤が唇についてしまうと肌荒れを引き起こすことがないとは断定できないです。

そもそも過酸化水素を使うホワイトニングは、歯科医師もしくは歯科衛生士でないと行なえないと薬事法で決められています。

ですから、ホワイトニングの際はプロにお任せしましょう。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングでは、過酸化尿素を主成分とする薬剤を使用します。

この過酸化尿素は酸化することでホワイトニング効果を出すそうです。

その過程で過酸化尿素は過酸化水素へと変化します。

過酸化尿素は過酸化水素と比較すると、酸化反応効果が緩やかであるため、効果が出るまでにも時間を要するようです。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは過酸化水素を主成分とする薬剤を使用します。

オフィスホワイトニングで使用する過酸化水素はホームホワイトニングよりも濃度が高いです。

シミ取り、しみ抜きに

オキシドールは

  • Yシャツの袖口や襟もとの汚れ
  • 肌着などの白い衣服の黄ばみ
  • 衣服に付着した血液の汚れ

などを落とすのに効果的です。

汚れの範囲が小さい場合はオキシドールと水を半々の割合で混ぜて、歯ブラシを使ってトントンしましょう。

汚れがとれてきたら、中性の洗濯用洗剤で洗ってください。

範囲が大きい場合はオキシドールと水を1:3の割合で混ぜ、アンモニアを数滴加えたものを霧吹きに入れて、汚れに直接スプレーして放置しましょう。

それでも汚れが落ちない場合はスプレーして放置という工程を何回か繰り返し、最後に洗濯機で洗ってください。

まとめ

今回はオキシドールとエタノールの違いやそれぞれの効果的な使い方をご紹介しました。

オキシドールは過酸化水素を主成分とし、傷口の洗浄や口腔内の洗浄に利用されます。

エタノールはアルコールを主成分とし、手指消毒やお掃除中の殺菌消毒に使うのが効果的です。

オキシドールはそのほかにも驚きな使い方があり、髪の毛の脱色や歯のホワイトニングなどに使われています。

オキシドールとエタノールは私たちの身近なところで沢山使われていますし、違いを分かったうえで効果的な使い方をしていきたいですね!

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